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大学の授業料減免 申請できなかった学生相次ぐ 延長など対応へ
2025-05-09 21:30:03

今年度から3人以上の子どもを扶養する世帯を対象に大学の授業料などを減免する制度が始まりましたが、手続きの締め切りに間に合わず、申請できなかった学生が相次いでいるとみられることが文部科学省への取材でわかりました。文部科学省は全国の大学などに対し、申請期間の延長や再設定など、適切に対応するよう求めています。
少子化対策の一環として今年度から始まった制度では、3人以上の子どもを扶養する世帯を対象に大学などの入学金と授業料が減免されます。
国公立の場合、入学金がおよそ28万円、授業料が年間およそ54万円、私立では入学金がおよそ26万円、授業料が年間およそ70万円減免され、およそ41万人が対象となります。
申請は大学などの窓口で受け付けますが、文部科学省によりますと学生や保護者から「4月で申請を締め切ったとして申し込みできなかった」といった相談が数十件寄せられているということです。
一部で申請期間を延長する動きもありますが、先月で受け付けを締め切った大学もあるということです。
このため文部科学省は新たな制度を十分に知らない人が多くいると想定されるとして今月2日、全国の大学などに対し、申請期間の延長や再設定など、適切に対応するよう文書で求めたということです。
文部科学省は「教育費の負担を軽減するという制度の趣旨を踏まえ、可能なかぎり学生の申請機会を確保することが必要だ。学生の事情も踏まえて対応を検討してもらいたい」としています。
ソース:NHK ニュース