竈

かまど

〔「竈(カマ)処(ド)」の意〕

(1)鍋や釜をかけ， 下から火をたいて煮たきする設備。 周りを土・石・煉瓦・セメントなどで築き， 焚(タ)き口を設け， 上に鍋(ナベ)・釜(カマ)をかける穴をあける。 かま。 へっつい。

(2)〔竈の数を家一世帯の単位， 課税の単位としたことから〕

独立生活を行う一家。

「～を分ける（＝分家する）」

～が賑(ニギ)わ・う

暮らしが豊かになる。

「高き屋にのぼりてみれば煙立つ民のかまどは賑ひにけり/和漢朗詠」

～に媚(コ)ぶ

〔「論語（八佾）」より。 主人より実際に竈を預かっている者に媚びる意〕

高い地位の者よりもむしろ実権を握っている者に媚びへつらう。

～を起こ・す

(1)独立して一家の主人となる。

(2)身代を築く。

～を破・る

破産する。 身代がつぶれる。